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『インターステラー』

吹き荒れる砂嵐と疫病により不毛の地となりつつある地球。世界は深刻な食料危機に見舞われ、人類はゆっくりと、だが着実に滅亡への道を歩んでいた。かつてパイロット兼エンジニアだったクーパーは現在、トウモロコシを栽培している。今や食料問題は全てに優…

『ゼロ・グラビティ』

映画『ゼロ・グラビティ』にはスクリーン、あるいはカメラの存在を強く意識させる瞬間が二度ある。一度目はストーン博士が国際宇宙ステーションの通信設備にたどり着くあたり、二度目は彼女が大地を踏みしめるラストシーンだ。国際宇宙ステーションでは空中…

わかりあえなさについて/『風立ちぬ』レビュー

『風立ちぬ』で際立って印象に残っている二つの場面がある。一つは幼少の二郎が河原でイジメを止めようとする場面。もう一つは飛行機の設計に携わるようになった二郎が会議で軍の担当者らしき面々と同席する場面である。どちらも物語全体の流れからすれば特…

クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト ライジング』

善悪の境はどこにあるのか。そもそも善悪の区別はあるのか。あるとすれば何がそれを決めるのか。法か倫理か。ノーラン版バットマン三部作を貫くこのような問いはしかし、『ダークナイト ライジング』という映画のスペクタクルとサスペンスの前にともすれば…

細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』

『おおかみこどもの雨と雪』が何の映画か、問われるとうまく答えられない。母と子の、あるいは人間と自然の映画であるとするのが穏当なところなのだろうが、そうと言い切るにはためらいを覚えてしまう。両者の葛藤が描かれつつも、そこには何か決定的な齟齬…