東京都現代美術館「新たな系譜学を求めて−跳躍/痕跡/身体」+α

チョイ・カファイのレクチャー&デモパフォーマンスとダムタイプ高谷史郎のトークを目当てに初日に。

どうせ何回か来ることになるので今回は映像はごく一部しか見なかったけど(映像はめちゃめちゃいっぱいあるので全部見ようと思ったら一日がかりなのではという感じ)、展示としては身体をめぐる様々な作品や映像が並べられているだけで、全体を通して何を見せたいのかがいまいち分からない。図録はこれから出るからそこでもう少しコンセプトとかキュレーションのねらいとか出るのかもだけど、展示自体でもっとそれを主張した方がよいのでは(「新たな系譜学を求めて」なわけだし)。

チョイ・カファイのレクチャーは自分のパフォーマンスの歴史的背景(電気刺激と筋肉の運動の関係とか)についてわかりやすくまとめたもの。ハッタリでもいいんだけど、こういうレクチャーをやりそうなパフォーマーって日本にはあんまりいない。F/T11公募プログラムで上演された『ノーション:ダンス・フィクション』でも使われていた筋肉に電気刺激を与えて動かす機械のデモで体験も。けっこうビリビリ来る。「ダイジョウブ!」って言われたけど(笑)

ダムタイプのトークは映像見せてくれてそれは面白かったんだけど(それも売ってるやつだし)、内容的には散漫でモノ足りず。そもそも何のトークなのか打ち合わせもされてないっぽい?司会入ってるのにテーマの誘導もなく。あ、新作インスタレーションの話題はあったか。

同時開催の「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」は半分(以上?)映画撮影ワークショップのためのセットなので友だちと行ってワークショップやらないとあんま面白くないかも。複数のスクリーン上で次々と切り替わるPVを歩きながら見ることで1本のPVとして見るって体験はちょっと面白かった(けど特に誘導がないので最初のスクリーンで立ち止まっている人多数。自分も最初気づかなかった)。