板垣賢司+ 森千裕+ 横山裕一+金氏徹平「トレースのヨーカイ」

金氏徹平の展示『四角い液体、メタリックなメモリー』の二つの展示空間のうちの一つ、京都芸術センターギャラリー南で行なわれたライブペインティングパフォーマンス。今回の金氏の展示は「琳派」というお題に応える形で企画されたものだという。「琳派」は「家系ではなく私淑による断続的な継承」を特徴とする「流派、または美術家・工芸家らやその作品を指す名称」(Wikipedia)であり、たとえば俵屋宗達風神雷神図の上に薄紙を置いて書き写す、というような形で(勝手に)継承されていったらしい(Wikipediaと金氏さんの前説に基づいているので正確ではないかも)。今回の「トレースのヨーカイ」は俵屋宗達風神雷神図をトレースするという行為を板垣賢司(美術家)+ 森千裕(美術家)+ 横山裕一(マンガ家/美術家)の三人がトレースするライブペインティングイベント。

 アクリルボードの屏風を使ってトレースしていく。

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作業風景。
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横山裕一。自由過ぎるトレース(トレース?)。
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板垣賢司。速くて巧い。
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森千裕。丁寧。しかし結果90分の時間内に風神しか書き終わらず、雷神は金氏に託される。
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急遽参戦した金氏による雷神。
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完成。
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クリアカラーの塗料でペイントしたアクリル板を組み合わせた金氏の展示もこの「トレース」や「レイヤー」を意識したものなのかしらん。f:id:yamakenta:20141005231437j:plain
会場では金氏によって用意された三台のラジカセからBGMとしてそれぞれ別の曲が流されてた。これもまたレイヤー。