2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「として見る」こと ー村川拓也『ツァイトゲーバー』『言葉』のtheatricalityー

0.はじめに 村川拓也の『ツァイトゲーバー』は2011年のFESTIVAL/TOKYO(以下F/T)公募プログラムの一環として上演され、参加作品の中から優秀作品を選ぶF/Tアワードにおいて、受賞こそ逃したものの高く評価された。この評価を受け、続く2012年のF/Tでは主…

旅行記のような劇評を目指して

誰のために劇評を書くのか。 私は観客のために書きたい。 せっかく劇場に足を運んだのに作品を楽しめなかった、ということは、残念ながらよくあることだろう。 何がいけないのだろうか。 そもそも見る価値のない作品だったのか。 そうかもしれない。 だが、…