2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

useful_days 9/30:わたしたちはひとりで野次馬になることはできない マルセロ・エヴェリン/デモリションInc.『突然どこもかしこも黒山の人だかりとなる』レビュー

薄暗い空間に蠢く黒い塊と観客たち。上演空間に入るなり目にしたのはそんな光景だった。連ねられた蛍光灯が胸の高さに吊るされ、リングを囲うロープのように空間を区切る。観客はそのパフォーマンスゾーンに「入ってもよい」。どこからかドッドッドッと規則…

useful_days 9/30

昼を京都芸術センターの中にある前田珈琲で済ませてからカフェ・モンタージュで諸々片付ける。珍しいアールグレイ・ウーロンをおともに。カフェ・モンタージュの紅茶はポットでたっぷり飲めるのがうれしい。写真は前田珈琲の牛スジカレー。しゃぼしゃぼ緩め…

useful_days 9/29:米光一成『思考ツールとしてのタロット2013』

朝、鳥取から特急スーパーはくとに乗って京都へ。昼はチェルフィッチュ『地面と床』(http://kyoto-ex.jp/program/chelfitsch/)。また別に詳しく書くことになるけれど、今まで以上に完成されている、というのが第一印象。言葉の通じない(というよりは聴き…

useful_days 9/28:KYOTO EXPERIMENT 2013 使えるプログラム支援系A

本日よりKYOTO EXPERIMENT 2013(http://kyoto-ex.jp/)がはじまります。僕は「使えるプログラム支援系A」というのに参加して劇評などを書いていく予定。ここでは劇評とは別にuseful_daysと題して日記的なものを書いていきます。「使えるプログラム支援系A…

ハリボテの世界 冨士山アネット/Manos.『Woyzeck/W』(マノスver.)

ヴォイツェクには常人には見えないものが見え、聞こえない音が聞こえる。医者に精神錯乱であると診断されるヴォイツェクの見る世界。しかし常人の見る世界とヴォイツェクの見るそれの果たしてどちらが正常なのか。2つの世界に確たる境界はあるのか。冨士山…

他者を殺す想像力 鳥公園『蒸発』

「わたし」には「あなた」の考えていることはわからない。ただ想像するしかない。たとえば平田オリザ/青年団の演劇において、登場人物の内面は緻密に組み立てられた表層によってのみ観客に示唆される。役を演じる俳優がそのとき何を考えているのかは問題と…