2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ルビンの壷、あるいは演劇 村川拓也論

はじめに 村川拓也の演劇作品はルビンの壺に似ている。ルビンの壺とは図地反転図形の1つ、壺にも向き合う2人の人物の顔にも見えるというあの図形の名前である。 たとえば、村川の演劇作品『ツァイトゲーバー』『言葉』『羅生門』ではそれぞれ「介護」「被…

東京都現代美術館「新たな系譜学を求めて−跳躍/痕跡/身体」+α

チョイ・カファイのレクチャー&デモパフォーマンスとダムタイプ高谷史郎のトークを目当てに初日に。 どうせ何回か来ることになるので今回は映像はごく一部しか見なかったけど(映像はめちゃめちゃいっぱいあるので全部見ようと思ったら一日がかりなのではと…

あごうさとし『純粋言語を巡る物語−バベルの塔Ⅰ−』

役者不在の演劇(=観客が動かされることによって生起する演劇?)だったという前回公演『−複製技術時代の演劇−パサージュⅢ』が好評だったので今回の公演を予約。今回はまた新たなシリーズの第一弾ではあるものの、前回までの実践を踏まえた試みであると思わ…